腸を整える②

美容

 私たち人間の大腸の中にはおよそ1000種類、全部で100兆個もの腸内細菌がいます。
 腸内細菌は、胃や小腸で消化吸収された後の残りカスをエサにして、代謝産物を出しています。ビフィズス菌、乳酸菌、酪酸菌といった善玉菌をはじめとする一部の菌は「短鎖脂肪酸」を出しています。

 短鎖脂肪酸には以下の働きがあります。

・腸の活動を活発にしてくれる
・消化吸収を助けてくれる
・セロトニンなどの「幸せホルモン」も順調に作られ、メンタルが安定
・食中毒や病原菌の感染予防、発がん性を持つ毒素などの産生抑制
・腸内にある免疫細胞を活性化させ、免疫機能を正常に保つ
・脂肪細胞に脂肪を取り込まないように働きかける

 このように私たちの健康に大きな影響を与えてくれる「短鎖脂肪酸」ですが、どうしたら増やせるのでしょうか。

 「短鎖脂肪酸」を出す善玉菌を体に取り込むことが真っ先に考えられますが、「結局、腸が9割」の中では、ヨーグルトなどの食品に含まれる乳酸菌の9割は大腸に届く前に、胃酸で死んでしまったり、ヨーグルト以外の発酵食品に含まれる乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌も調理時に加熱する過程や胃酸によって大腸に届く前に死んでしまったりするそうです。

 書籍では、胃酸で消化されることもなく、大腸まで届く水溶性食物繊維を取り入れることを勧めています。水溶性食物繊維は、さまざまな種類がいる善玉菌のすべてのエサになり、とても効率が良いです。

 食物繊維には水溶性と不溶性があるようですが、日本人はいずれも不足しているため、特に意識して摂取する必要があります。発酵食品を体に取り入れる腸活を考えていたのですが、水溶性食物繊維を取り入れる腸活がこれから重要になりそうです。


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